ハリケーン被害で広葉樹業界に打撃

(2005年9月市況)

 米国のハリケーン「カトリーナ」被害は、米国広葉樹産地にも及んでいる。米国広葉樹業界誌「ハードウッドレビュー」によると、カトリーナ被害はメキシコ湾沿岸だけでなく、米国中部から北東部に豪雨をもたらし、丸太の伐採が止まってしまった。伐採までにはかなりの時間が必要としている。

 被害は90億〜250億jとみられ、住宅復興への製品供給は不足が予想されるとしている。また湾岸には石油産業が集中しており、それらの被害も甚大で、その結果、石油製品が高騰。製材品にもコスト高は波及している。さらに船舶物流の拠点であるニューオーリンズ港が使用不可能な状況のため、アジアや欧州へ輸出が混乱している。したがって価格も上昇するものとみられ、中国の輸入業者から供給量の打診が増えているという。

 米国南部の製材工場は、丸太の供給不足に加え電力不足、さらには燃料費の高騰と生産状態は最悪で、「生産量は半分に落ち込む」と予測した上で「燃料経費が、状況をさらに悪くしている」と広葉樹製材工場オーナー。ただ、レッドオークの在庫が過剰だっただけに、この丸太供給不足で過剰在庫は一掃されそうだ。

海 外市場では、特にメキシコが好調のようで、特にレッドオークを輸出している。しかも高級製品を求めており、中国向けが出荷できないことから、これらがメキシコに振り向けられ数量は前年の2倍という。

 ハリケーン被害で、米国広葉樹業界も当分は厳しい状態に置かれることは必至の状況だ。

|トップページへ||樹種ページへ||アメリカ広葉樹-HARDWOOD.JP|